■SATAケーブル/S-ATAケーブル不良によるデータ転送エラー
ハードディスクの故障を主に書いてきましたが、ハードディスクの故障? と勘違いしてしまう下記の様な事象で、実はハードディスクの故障ではないことがあります。原因は、SATAケーブル/S-ATAケーブルの不良や劣化によるものです。
●故障?と勘違いする症例
・BIOSで、ハードディスクが認識しない
・システムログにデータの転送エラー
・ファイルのコピーエラー
・ブルースクリーン
・パソコンが勝手に再起動
映像の圧縮用に、5台のパソコンを利用していますが、別の時期に組み立てた2台で、上記のエラーが発生しました。パーツ構成は、全く異なります。
突然パソコンがブルースクリーンになり再起動したり、パソコンの電源を入れると、Operating System Not Foundのように、ディスクが見つからなかったりすることがありました。ハードディスクのエラーチェックを行っても、セクターエラーやインデックスの破損がなく、CPUやメモリも正常なので、マザーボード(M/B)の故障かと思い、マザーボードの交換を行いましたが、別のマザーボードでも同じ状態になりました。利用3ヶ月〜半年後のことです。ふと、S-ATAケーブルが原因?と思い、ケーブルの交換を行ったところ、どちらのマザーボードでもエラーが発生しなくなりました。
もう1台は、1年ほどで、ブルースクリーンが出るようになり、パソコンが自動再起動するようになりました。システムツール→システム→イベントのプロパティを見てみると、『ドライバは \Device\Harddisk1\C でコントローラエラーを検出しました』というエラーが出ていました。こちらも、SATAのケーブルを交換したところ、エラーが発生しなくなりました。
どちらも、ケーブルの初期不良はありませんでした。プラプラするようなケーブル接続部/コネクタ部の緩みもありませんでした。数ヶ月〜1年程度使っていると、調子が悪くなりました。Ultra ATA(パラレルIDE)では、このようなエラーは発生しませんでしたので、信頼性の高いパソコンにするには、SATA/S-ATAよりも、Ultra ATAの方がいいのかもしれません。
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